漆ギャラリーあさいのfacebookページが出来ました。
漆の話やあたらしい作品など、ブログ形式で毎回更新していきます。よろしければのぞいてやって下さい。
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改組新第三回日展 第4科工芸美術で、私の作品「シェイプド・ボード」(漆)が、栄えある特選を受賞いたしました。
http://www.nitten.or.jp/exhibition/jushou.html
本当にありがとうございました。
これもひとえにお世話になった方々のお陰とこころから感謝いたしております。
今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます。
●国立新美術館
平成28年10月28日(金)~平成28年12月4日(日)
〔休館日〕毎週火曜日
〔観覧時間〕午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
※11月12日(土)は「日展の日」。入場無料となります。
京都 | 平成28年12月10日(土)~平成29年1月15日(日) | 京都市美術館 |
名古屋 | 平成29年1月25日(水)~平成29年2月12日(日) | 愛知県美術館ギャラリー |
大阪 | 平成29年2月18日(土)~平成29年3月20日(月・祝) | 大阪市立美術館 |
富山 | 平成29年4月15日(土)~平成29年5月7日(日) | 富山県民会館美術館 |
ぜひともご覧下されば幸いです。
最近よくお客様から質問されます。
漆器の修理について・・・。
新品同様に修理をするのが一般的ですが、私はあえて 傷を生かしながらの修理をおすすめしています。
特に日常の器は、長年の使用に耐え・・・。
時には凹み、傷になったり、剥げていたり・・・。
その傷痕ごと塗り固めていく方法です。
そもそも器は、作者が製作し誕生させ→使い手が育てていく。
つまり、それぞれの使い手の器になっていく。
そして、修理はその個性が出た器を活かすのも一つの方法だとおもいます。
器の傷は、その人が歩んできた足跡のように感じます。
なにか、人生と同じような感じです。
「傷を負って、成長する。」
個人的には、日常の器のその傷を大切に修理したいと思っております。
「器と共に生きた証しを残して上げたい」
〈修理の種類〉
美術品の修理(使用目的ではない)
総塗替え(新品同様に)
部分的直し(傷んだ箇所のみ)
傷を活かした直し
傷を活かした直しは・・・。
傷が新たな表情になり、新品にはない個性がでます。
価格的にもお値打ちになり、気軽にに漆器の修理を依頼できるのも利点です。
利休箸は両口の箸の形態です。
一方の端は我々人間が使い、もう一方は神様がお使いになられるそうです。
日本人の食に対する思いが伺えます。
私の作る利休箸は、一昼夜漆に漬け込んでおきます。
名付けて「漆漬け箸」
つまり箸の木地自体に漆を染み込ませてやります。
画像は約3年ほど毎日使い続けたものです。
明らかに強度が違っています。
漆の強さは、時間が経つと明らかに違いがわかります。
漆を生地に染み込ませることを、「木地固め」といいます。
一番手抜きをされる工程ですが、やはり一番大切な工程ですね。
先日、名古屋のミッドランドスクエアのお箸専門店の店長様がご来店。
写真を数枚とっていかれました。
ブログの記事になっておりますので、ご覧下されば幸いです。
箸ギャラリー門:ブログ
http://www.hashi-gallery-mon.jp/kyotoblog/index.php?eid=130
ここへ伺うと、箸作り職人の意地とこだわりをいつも感じます!